くさび緊結式足場の種類と選び方
―A・B・Cタイプ、フランジ型の違いを徹底解説―
出典:ダイサン
くさび緊結式足場(クサビ式足場)は、現在の建設現場で最も普及している足場形式のひとつです。複数のタイプが存在し、それぞれの構造・特徴・用途に違いがあります。
本記事では、くさび緊結式足場を「Aタイプ・Bタイプ・Cタイプ・フランジ型」に分類し、それぞれの特徴と選び方をわかりやすく解説します。
※次世代足場はくさび緊結式足場に分類されますが、本記事では従来型のくさび緊結式足場に限定して解説します。
Contents
1.くさび緊結式足場とは

出典:ダイサン
くさび緊結式足場は、緊結部(ポケットまたはフランジ)が支柱に溶接されており、そこに布材や作業床のくさびを打ち込むことで固定する足場システムです。
- 組立・解体が速い
- 専用部材で品質が安定する
- 現場の形状に合わせやすい
といった特長から、低層住宅から中層ビルまで幅広く採用されています。
くさび式足場は大きく分けて4つのタイプがあります。
2.くさび緊結式足場の4種類
それぞれの緊結部の形状・ピッチ・作業床の仕様が異なるため、現場の用途に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
■Aタイプ(ポケット型)
もっとも多く使用されている標準的なくさび緊結式足場です。
特徴
- 緊結部:ポケット型
- ポケットピッチ:450mm
- 1層の高さ:1800mm
- 作業床:エキスパンドメタル製
作業床の四隅に設けたロック付フックで固定
メリット
- 標準的で扱いやすい
- 多くの現場で採用され実績が豊富
■Bタイプ(ポケット型)
もっとも古くから普及してきたくさび緊結式足場です。
特徴
- 緊結部:ポケット型
- ポケットピッチ:475mm
- 1層の高さ:1900mm
- 作業床:エキスパンドメタル製
作業床に溶接されたくさびで緊結
メリット
- A・Cタイプと比較して通行性が高く、作業者の姿勢がラク
- 同じ高さの足場を施工する場合、A・Cタイプより少ない部材で施工可能
- ブラケットや布材に溶接されたポケットに作業床のくさびを緊結するため
作業中のズレやガタつきが少ない - 揺れが小さく、比較的安定性が高い
■Cタイプ(ポケット型)
ポケットの形状がスリムで、Aタイプ・Bタイプと差別化されるタイプです。
特徴
- 緊結部:細い板状のポケット
- ポケットピッチ:450mm
- 1層の高さ:1800mm
- 作業床:エキスパンドメタル製
作業床の四隅に設けたロック付フックで固定
■フランジ型(フランジ緊結式)
従来のポケットではなく、フランジ形状の受け金具を使用するタイプです。
特徴
- 緊結部:フランジ型
- フランジピッチ:475mm
- 1層の高さ:1900mm
- 作業床:パンチングメタル(アンチスリップ鋼板)製
作業床の四隅に設けたロック付フックで固定 - 枠組足場の作業床との互換性がある
3.工事内容・現場条件に合わせてタイプを選ぶことが重要

出典:ダイサン
建設現場における足場は、安全性・施工性・作業効率に直結する重要な設備です。だからこそ、各タイプの特徴を正しく理解し、現場の目的・要求性能・建物形状などに応じて最適なタイプを選択することが、安全で効率的な施工につながります。
■各タイプの特徴まとめ
